「ローグ・ワン / スター・ウォーズ・ストーリー」

「ローグ・ワン / スター・ウォーズ・ストーリー」

監督:ギャレス・エドワーズ

出演:フェリシティ・ジョーンズ


まず最初に、レイア姫役のキャリー・フィッシャーさんの突然の訃報に言葉もありません。謹んでお悔やみを申し上げます。


スピンオフとは言え、今年一番の話題作と言ってもいい大作。しばらくは毎年スター・ウォーズが観られるって素晴らしいですね。

今回のスピンオフはズバリ、エピソード4のオープニングでの字幕「反乱軍のスパイは帝国軍の究極兵器の設計図を盗み出すことに成功」を映画化したものとなります。ローグ・ワンのメンバーがエピソード4以降に登場しないとことから分かるように、登場人物全員がその身を犠牲にして、デススターの設計図をまるでたすきをつなぐように最終的にレイア姫に託すというその悲劇的かつ絶望的でドラマティックな物語。ハリウッド版「GODZILLA」のギャレス・エドワーズ監督作品です。

で、実際みんなの期待に応えるように終盤、ローグ・ワンのメンバーが一人また一人と息絶えていくシーン、おなじみのメカやキャラの登場、また大迫力の宇宙空間での戦闘シーンなど見どころ満載。特にダース・ベイダーが反乱軍を追い詰めライト・セーバーを抜くシーンと驚きのラストシーンはテンションもMAX。

スター・ウォーズファンならば嫌でも熱くなる展開ではありますが、冷静に単純に1本の映画として観た場合はどうでしょう?・・・もうちょっと面白くできた気がするのですが・・・

旧シリーズ(4.5.6)はとにかく面白かったですが、どこに違いがあるか考えてみると旧シリーズはとにかくキャラクターが魅力的。精神的に未熟な主人公ルークがフォースに目覚めて精神的にも成長していく物語を軸に、無法者の運び屋ハン・ソロ、おてんばでプライドが高いレイア姫、さらにはC3PO、R2D2、チューバッカ、カルリシアン、ジャバ・ザ・ハット、ヨーダ、そしてダース・ベイダーと皇帝。

そしてSFとしての面白さ。その点でバツグンなのは、やはりエピソード5「帝国の逆襲」ですね。帝国軍の無人偵察ポッド。氷の惑星に現れる帝国軍の兵器(AT-AT)のカッコよさ。そしてAT-ATと反乱軍スノースピーダーの戦い。沼の惑星に1人で暮らしているヨーダ。小惑星群に飛び込み帝国の追撃を逃れるミレニアム・ファルコン。巨大な生物の体の中で小休止するミレニアム・ファルコン。スター・デストロイヤーの宇宙ゴミにまぎれて脱出するミレニアム・ファルコン。賞金稼ぎのボバ・フェット。ランド・カルリシアン伯爵の空中都市。その空中都市でのルークとダース・ベイダーの死闘。などなどのSFとしてこれでもかのアイデアとエッセンスに魅力ある登場人物たちのドラマがかぶさる。ハン・ソロとレイア姫の名セリフもありますね。

比べて今作のローグ・ワン。なんともキャラクター描写が弱い。盲目の戦士だけは表面的な特徴はありますが、どうも各キャラクターの人間味が・・・

各キャラクターの掘り下げがない分、どうも感情移入もしにくいかなという印象。

そしてSF的な面白さ。これが決定的に無かったのがとても残念。確かに見せ場はありました。が、それは見せ方のバリエーションだけに感じます。ワクワクするようなアイデアが無いのですね〜。

地上での戦闘は実際の戦争を想像させるようなリアルテイスト。その割に危機一髪のところで横から誰かが救うというマンガ的シチュエーションが一度ならず何度も。そんな演出のチグハグさも気になりました。

辛口になってしまいましたが、次のエピソード8ももちろん観ますよ。そしてハン・ソロの若い頃を描くスピンオフも楽しみです。

スター・ウォーズの世界観をキープしながらもSF的にワクワクさせる奇想天外な演出、難しいと思いますが、そんなスター・ウォーズを期待しています。

満足度★★★☆☆(2.5)

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