「PK」

「PK」


2016年/インド(本国公開は2014年?)

監督:ラージクマール・ヒラニ

出演:アミール・カーン、アヌシュカ・シャルマ


一昨年に観たインド映画「きっと、うまくいく」は傑作だったと思う。その監督さんと主演が再びタッグを組んだ作品ということで、少々ハードルはあがってしまう。

前作は大学を舞台にしたヒューマンドラマだったが、今作はガラッと違って、主人公は何と宇宙人。


地球に探索に降り立った宇宙人。探索を初めて早々に宇宙船を呼ぶ唯一の手段であるリモコンを盗まれてしまったため、探索など二の次のリモコン探しの旅がはじまる。リモコンの行方を「神様に聞け」と言われた主人公PKは地球の常識など全く分からない中で、神様探しを行うのだが・・・


宇宙人の設定として、仲間同士テレパシーで会話するため、一切嘘はつかない(つけない)ので、とてもピュアな視点で、地球上にあふれる様々な神や宗教に疑問を投げかける。この重たいテーマを多宗教の国インドを舞台にしながらも、SFをベースとしたコメディの中にさらりと皮肉ってみせ、感動の恋愛エピソードまで絡めてくる見事な脚本だった。

そして、ヒロインのアヌシュカ・シャルマがとても魅力的。インドは良い女優さん多いな〜。

序盤のつかみ、そして終盤30分の大団円は本当に見事!!

しかし、映画の序盤ではヒロインのエピドードが語られ、その後PKと出会い、それまでのPKがたどってきた過程が回想として示されるのだが、その回想シーンがあまりにも冗長で全体のバランスを損なっている。観る側は、これまでにPKに起きたことは容易に想像がつくし、それ以上のことは起きていないのだから、もっとコンパクトに見せるべきじゃないかな。当然ながらその間ヒロインが登場しない。

2時間半もあるこの作品を1時間50分にできたらもっと面白くなったと思えるのです。もったいない。

あとは、あまりにキャッチーなBGM(特に主人公のテーマっぽいやつ)。う〜〜ん、どうなんだろう...(笑)

コメディ部分がベタで少々くどいので、音楽で微妙なバランスを保ちたかったところ。

コメディ好きの方には、逆にそれでいいのかな...?聞いてみたい。


高かったハードルを無しにしても、いろいろ"惜しかった"と思う。


満足度★★★☆☆(3.5)

Kawamoto Sunrise

川本達也のサイトです。コツコツ自主制作映画など制作していきます。

0コメント

  • 1000 / 1000