「怒り」

「怒り」2016年

監督・脚本:「悪人」の李相日監督

渡辺謙、宮崎あおい、広瀬すず、妻夫木聡、綾野剛、松山ケンイチという豪華キャストの共演。


ある殺人事件の後、異なる3つの場所にそれぞれ現れた素性不明の3人の男性と彼らを取り巻く人々の群像劇。


素晴らしい映画だった!

日本を代表する役者さんたちの演技、素晴らしい脚本、美しい映像、時系列を細かく切り取って巧みに組み合わせた編集、そして坂本龍一の音楽と、全てにおいて極めてクオリティが高い(その分ギャラ以外にもかなりの制作費がかかっているだろう)作品です。

李相日監督「悪人」は大好きな映画だが、少々説明過多なセリフとナレーションが気になった。しかし今作ではぐっと抑えられ、観る者に委ねられている所も好きだ。

ずらりと並んだビッグネームはもちろん、その他脇役の役者さんまでもが素晴らしく鬼気迫る演技で火花を散らす。中でも宮崎あおい、広瀬すず、妻夫木聡が特にいい!加えて原日出子、たつや君役の佐久本宝も良かった。唯一、池脇千鶴が少々もったいない気が・・・


どうすることも出来ない行き場のない怒り。信じる人に裏切られた悲しみ。信じるべき人を信じてあげられなかった苦しみ。様々な思いが交差し、そのどれもが観る者の心に刺さる。

やり場のない感情と優しい思いが同居するラストもいい。


おすすめだけど、観るにはある程度の覚悟がいる作品。

満足度★★★★☆(4.5)

Kawamoto Sunrise

川本達也のサイトです。コツコツ自主制作映画など制作していきます。

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